厚生労働用が発表した若者の異性との交際調査では、男女とも60%以上の若者が恋人も友人もいないと話している。
いくらネットが流通して自由に情報交換ができると言っても、休日に自宅でひとりきりでパソコンや携帯などで交流するには、とても寂しすぎる。
特に、毎日の仕事先が決まっていない登録型の派遣社員はそこで交流する人間関係も希薄のため、異性はおろか同性の友人すらいないという若者も増えている。
また、会社の飲み会なども、収入の安定しない非正規雇用の労働者にとっては既に無縁の行事となっている。
この様な人間関係の希薄さは、時に人間の命を尊重しない悲惨な事件となって度々世間を賑わしている。
人間は、ただ食するためだけに生きているわけではない。
昔に比べ、安定した収入と仕事が成立しなくなってきているので、例え休日を貰えても只ひたすら身体を休める為に寝るだけの若者が増えている。
季節の移り変わりも作物の収穫の喜びも、町をあげて喜ぶ風習も、今は昔ほど賑わいを見せていない。
身体を休めることももちろん大事だが、喜びや苦しみを分かち合い共有出来るようになるための心のケアが必要なのかもしれない。
都会を目指す若者は後を絶たないが、年々「田舎の暮らし」や「田舎への移住」・「自給自足の生活」などが注目されるようにもなってきた。
婚活を進めるTV番組の企画では、地方の農家などを特集するのも増えてきた。地方での生活が、これからもっと見直されていけばいいなと思う。